メインイメージ

楽しみ方は変わらない

近頃は、SNSだけでなく、さまざまなところで「パンケーキ」の話題を目にする機会が増えています。ブームと言われ、雑誌や情報サイトで特集が組まれていたり、テレビのグルメコーナーで取り上げられたりする機会も少なくないでしょう。しかし、もともとパンケーキが好きだったという人にとって、「ブーム」という言葉で一括りにされてしまうのは納得いかないかもしれません。それだけ、多くの人を魅了する専門店やメニューが増えてきたということなのでしょう。

以前は、パンケーキと言えば、角切りのバターとハチミツやメイプルシロップで食べるシンプルなものというイメージが定着していましたが、そうしたシンプルなものに加えて、コンフィチュールや生クリーム、フルーツなどを添えたボリュームのあるタイプのパンケーキが続々と登場したことも、人気が高まっている要因のひとつなのではないでしょうか。さらには、スイーツとしてだけでなく、食事として摂ることができるミールタイプなどのメニューが登場したことで「ブーム」が一過性に終わらずに持続しているのでしょう。

「ブーム」という言葉には「にわかに人気が高まった」という意味があります。「にわか」という言葉は、近年「一時的な」とか「知識が浅い」といった、主に悪い意味で「にわかファン」などと使われることが増えていますが、本来は急に変化が現れることを指す言葉なので、「ブーム」と称されるのもまた悪いことではないのです。ブームとは、今まで知らなかった人が知る機会を得た、その普及の仕方が急激だったということなのです。

では、なぜパンケーキがそうなったのかと言えば、メディアに取り上げられる機会が増えたからということだけでなく、パンケーキそのものが魅力的なスイーツだからだと言えるでしょう。スイーツとしても食事としてもおいしく食べられるのはもちろんのこと、見た目も華やかでかわいらしいパンケーキは、老若男女問わず人気があります。昔からホットケーキとして親しまれている背景もあり、ストレス社会と言われている現代人には、どことなくほっと懐かしい気持ちにさせてくれるスイーツとして受け入れられたのではないでしょうか。

ブームになってからパンケーキファンになった人はリピーターとなって今後もパンケーキを楽しむでしょうし、元からパンケーキの魅力を知っていた人は今までどおり楽しむことができるのです。ブームになる前、なった後は関係なく、価値あるものを人々が愛することは不自然なことではなく、むしろ歓迎すべきことと言えるでしょう。